mac mini (Late 2011)にUbuntu 22.04 LTS Desktop版を入れてみた
さて、今回は休眠状態だった mac mini に Ubuntu を入れてみたお話です。もう12年前のモデルなんですね。気づいたら。一応可能な限り最新のOSを入れていましたけれど、動きはだいぶもっさりで端末として使う気になれないレベル。HDDは1TBに換装(というか壊れた)、メモリは16GBまで増設してあります。でも、遅い。ストレージ容量がそれなりにあるのでファイル置き場的、補助的に使えるかと思いながら放置してました。
さてさて、数ヶ月前に自宅サーバからレンタルサーバへ移行を果たし、それまで稼働していた2台のマシンがほぼ無意味に放置状態でもあります。とりあえずIPアドレスの変更などトラブらないレベルの最低限の修正だけして。そもそも必要なデータ類はすべてお引越ししたので、いろいろ実験とかお遊び用に使用したいと思いながら、何もせずここまで。むしろ、やりたいことがいろいろありすぎて何もできないな状態。
自宅サーバはFreeBSDで運用していたのですが、世の中の主流はLinux系です。まぁmacはBSD系からの発展形なので、それをBSD系というとアレですが。これまでも余ったマシンにその時々のLinuxディストリビューションを入れてチョロっと触ってみたとか、最近だとmac上の仮想マシンに入れてみたりだとかしてみたことはあるものの、しっかり使ったことなどなくここまできた。そんなこともあったりなかったり、サーバ移行時から、自宅サーバの役目を終えた1台はなんらかのLinuxディストリビューションを入れたいと漠然と思っていた。いや、ずっと前からCentOSかUbuntuかどちらかガッツリ触ってみたいと思っていた。そのタイミングが来たという方がいいか。
そんな風な背景がある中、先日ふと、mac miniに入れてもいいんじゃない?と気づいてしまった。どうせもうmacとして使うにはスペックが低すぎて使っちゃいないのだから。サーバマシンはでかい上に端っこに置いてあるのでなかなかめんどくささが先立っていたが、mac miniは手元にあって楽だと思ってこいつなら入れてみようという気になって早速やることにした。
OSはUbuntuにすることにした。日本でのシェアはCentOSの方が多いので日本語情報はたぶんそっちの方が多いんだけど、世界的にはUbuntuみたいだし、CentOSの方は最近なんだか・・・のあたりはGoogle先生にお聞きになるといっぱい出てくるので()、Ubuntuにしようと。Ubuntuにしたところで十分に日本語情報はある。バージョンは最初からLTS(Long Term Support)の最新のものと決めていたため22.04 LTSに。
手元に空のDVDディスクがあったらインストール用DVDを作成しようと思ったんだけど、無かったんでUSBインストールすることに。(DVD実家に50枚くらいあるはずなんでそのうち持ってきておこう。。。使うことほとんどないが。)インストール自体はサクッとできた。HDDのパーティションの部分だけちょっと戸惑ったけど。
インストール待ちしながら、内向けのDNSサーバにしようと決めた。もともと自宅サーバ用にDNSサーバは構築してあったのだが、外向け内向けと兼用で複雑な設定となっていて、これを修正して使うのも苦労するなぁと思ってたまにアクセする時にはIPアドレスアクセスにしていて、これもそのうち・・・って言いながらやらないパターンだったのだ。(hosts置いてまでやろうという気もまた無い)
インストールが終わった。あれ?途中でネットワーク情報入力するタイミングがなかったぞ?そういうもんなん?まぁ、でも立ち上がったし、ログインしたら設定するんだろう。しかし、これは終わりでは無かった。ここからが現物合わせの大変な作業だった。
立ち上がってすぐから、大変なことは始まる。まずキーボードが使えない。mac用のBluetoothキーボードがなんだか反応が悪いのか本体側のBluetoothが不安定なのか、とにかく使えない。仕方ないのでUSBキーボードを引っ張り出してくる。探してみたら1つだけあった。最悪サーバー機のセレクターから引っこ抜くかと・・そこまでいかずに済んだ。むしろPS2コネクタのキーボードとマウスはもう要らんかと思うが2個もあった(笑)たぶん、mac本体側のBluetoothが不安定なのは間違いない。ちなみにUSBタイプの無線マウスは組み合わせのわからないものが3つあって・・・1組しか使えるものがなかった謎・・・
さて、操作できるようになってここから順調に行くぜ!と思った瞬間、再び絶望が訪れる。設定画面の開き方はすぐにわかった。そこに「ネットワーク」があったので選択。あれ?有線LANしかないんだけど?Wi-Fiの設定がしたいのだが。メインマシンで検索しまくると、通常右上のステータス表示部にWi-Fiアイコンがあるらしいのだが、それがない。どうやら認識していないらしい。うぉーーー、なんてこったい。いやまぁ、こんなのあるあるですかね。いろいろ触ってみているとどうやらハードウェア的には認識しているが適したドライバが入っていないか有効になっていないかそんなところっぽい。ここの格闘はまた別途記事にしよう。
なんとかWi-Fiが使えるようになった。
さて、内部DNSの設定。これはある程度苦労はするだろうことは想定しているところだが、言ってもOSが違うとはいえもっと難易度の高い設定をしていたのでOSの違いによる苦労くらいだろうと若干甘くみていた。結果的には夕方から日を跨いで(夜は寝ましたよ)昼過ぎまでかかってしまった。bindの設定なんて数時間でできるって思ってたのに・・・。いろいろと罠に引っかかりました。ここの格闘もまた別途記事にしよう。
とりあえず、内向けのDNSは設定できた。普段使いのマシンから既存サーバへのsshなんかもできるようになった。週末中にできてよかったぜ。
そして気づいたのだが、Firefoxなんかが最初からインストールされていてDocにアイコンがあったりしてデスクトップマシンらしさがちゃんとある。そして普通にFirefoxでwebブラウズできる。そう、クソ遅くないのだ!macOSの時に遅くて使っていられないって思っていたのが嘘のように普通に使える。ネットでの動画閲覧くらいまでなら普通に使用に耐えられるんじゃないかと思う。隣にもっと高性能なマシンがあるのにそんな使い方はしませんけど。割と格安になった中古のmacbookにUbuntuなどを入れて使う人がそれなりにいるというのはわかる気がした。Apple製のマシンは異常に高額ですがその分ハードウェア(筐体)が丈夫で金かかってますからね。
独特な癖はあると思いますが、おもちゃとしては面白いんじゃないかと思います。いや、おもちゃじゃなく外で快適なネットブラウジングとかするには中古macbookにUbuntuはかなりアリな選択肢かと思います。インストールから最初のセッティングがどの程度苦労するかわかりませんが、それさえ終わってしまえば、安くて快適な環境になるでしょう。
残念なことに、私のマシンはブートディスクを選べなくなってしまったようで、クリーンインストールし直すとかはできなくなったっぽい。・・・HDDを換装するなりSSDに換装するなりすればきっとできるんだろうけどwww そこまですることももうないかと思いますが。
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